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今年もコオロギが賑やかである。牧師館の外の草むらから、日中も羽をこすり合わせる音が聞こえてくる。今年はそれに加え、鈴虫の音色が加わった。教会の知人から分けていただいたのである。
「リーン、リーン」と、コオロギとは違った音色が重なり、さながら虫の音のオーケストラの演奏会のように聞こえてくる。虫の音に言葉はないが、しかし秋の到来を告げるメッセンジャーのように思える。「さぁ、収穫の秋だ。実りの秋を楽しみ、そして冬に備えよ」と、古の日本人たちはこのようなメッセージを受け取ったのであろう。しかし現代人の我々は、虫の音から何を感じ取っているのであろうか。もし雑音や騒音にしか聞こえないのであれば、何と寂しいことかと思う。
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