イエスはしばしば自然界の営みを例にとり、神の国の教えを語られた。「野の花を見よ、空の鳥を見よ。これらの自然界の生きものを神様が愛されているように、あなた方にはなお更神様の愛が注がれている。何も心配することはない」(マタイ6章25節以下)、この教えが代表例である。
もしイエスが日本の国に生きられたらならば、きっと桜を喩えて、神の国の教えを語られたに違いない。では、どんな教えをされたことであろうか。例えば私はこう思う。「この染井吉野の花びらを見てごらん。花びらが散った後に、新しい命が誕生しているではないか。人の命もこれと同じで、たとえこの世の生涯を散り終えても、新しい命がまた誕生するのだよ」と。
神の愛の眼差しに生きる人は、この地上の生涯を閉じようとも、神の下に帰り、そこで依然として生かされることを信じるのである。 |