見学した礼拝堂の多くに共通していていたことのひとつが、「船」の模型が吊り下げられていたことでした。しかも礼拝堂の後ろにひっそりというより、参列者の誰もの目に入るように、前方に高さ3メートルほどの高さに吊られていました。ドイツでも海辺の都市の教会に見られる光景ですが、日本人の私たちには新鮮でした。漁師や船乗りたちが、航海の安全を祈願するためのものであることは明らかでした。
この光景とは少し異なりますが、長崎の漁師たちが港から発つときに、岩場のマリア像に頭を垂れ、安全を祈願しているテレビの映像を思い起こしました。
私たちの教会の礼拝堂にそのようなものを設置することが相応しいかどうかは別として、「キリスト教の土着化」という視点から見れば、人々の生活に密着し、日常的なことの祈りや願いに、私たちの教会がどれほど応えているのだろうかと自問させられる光景となりました。 |